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第14回:九重連山 男池〜黒岳




 日時:2006/8/26(土) 晴れのち雨
 場所:
九重連山 男池 〜黒岳
 参加人数:10名


10:15男池駐車場
10:30男池登山口
11:00かくし水

以降、A、Bチーム別行動

Aチーム(健脚コース)
11:30 ソババッケ
12:10 奥ゼリ
12:30 風穴
12:40 風穴発
13:30 天狗別れ 昼食
14:00 出発
14:20 高塚山山頂
14:45 天狗岩
15:30 風穴
16:50 男池登山口

Bチーム(のんびりコース)
11:45 ソババッケ
12:25 奥ゼリ
13:15 風穴 昼食
14:15 風穴発
14:30 奥ゼリ
15:00 ソババッケ
15:30 かくし水
16:00 男池登山口

第14回の定期登山は、夏真っ只中ということで、原生林に囲まれた男池−黒岳コースにしました。
今回のメンバーは福岡、佐賀、大分、長崎から10名集まりました。

10:15男池駐車場。天候は晴れ。
前日の天気予報では、発信元によって異なり、晴れというサイト
曇りのち雨というサイトなど、ちょっと迷ってしまいました。
10:30男池の清掃代100円を払って、登山開始です。
男池入り口の気温は26度。散歩するにはちょうどいい気温です。
登りに入ると汗ばんできますが、直射日光を浴びないので
快調に足を運びました。

心地よい原生林の中を歩くこと30分でかくし水に到着です。
梅雨時期の大雨のせいか、かくし水からは、ゴゥー!と音を立てて水が大量に流れてます。
昨年の秋は、500mlを貯めるのに2分くらいかかってたのが、今回はわずか5秒程度・・・
かくし水は見事に隠れてなかったです。。

ここからは健脚コースとのんびりコースに分かれての登山です。
当登山倶楽部では、この2コース制で登山をそれぞれ行っています。
ゆっくり楽なコースで景色や植物を楽しみたい人。頂上の達成感を求める人
それぞれの人が登山に対する目的意識を持っています。
10名以上で登山すると、体力がない人は、気ばかり焦ります。体力がある人は気後れします。
上記のことを考慮して、リーダークラスが2人以上いたら、2コース登山もいいかと思います。
メンバー全員がのんびりで合意した場合は、全員で登ってもいいですし。。
その時のコースやメンバーで、臨機応変にやってます。

今回、私はのんびりコースを選択したので、ここからはのんびり報告になります。
かくし水からは、少し上り坂が増えてきます。原生林の中を歩くので
巨大な倒木などが道に横たわっており、もののけの世界に迷い込んだ感じがします。
湿気が多いせいか、岩や木にコケがたくさん生えています。
歩く時には、滑らないように注意が必要になります。
しばらく歩くと、ソババッケに到着します。前日の雨のせいで、地面がヌルッとした悪路になってました。ソババッケを過ぎてから地質がガラッと変わります。川の砂利のような赤っぽい小石がたくさんあります。このあたりも歴史を辿っていくと、面白いんでしょうね。

珍しい植物とか、景色を見ながら、のんびり登って行き12:45奥ゼリ到着です。
ここからは、大小の岩がゴツゴツした道になり、雨上がりはほんとに滑りやすいです。
バランス機能を最大限に発揮しながら、2倍の体力を使ってようやく風穴に着きました。

昨年の秋、風穴に入る時、普段使わない筋肉を使ったので、わき腹と内臓がつりました。
内臓がつったのは、生まれて初めての経験で、とても屈辱的な出来事でした(^^;ゞ
それからスポーツジムに入会して、9ヶ月経過しました。
あの時の自分とは違うんだ・・・心の中でつぶやきながら1号は風穴の闇に消えていきました。

※風穴・・・地下3m程度の岩の間に出来てる小さな洞窟。垂直にロープで降りるのが難儀。

赤く錆びた鉄の棒を握り締め、左足から踏み込む。
次の足場がとてつもなく遠くに感じる。
前日の雨のせいで、水分をたっぷり含んだロープからは
真夏とは思えないほどの冷気を感じる。握り締めると体温を奪われる錯覚に陥る。
いけない・・・落ち着くんだ。また前回のように風穴に全身飲み込まれるぞ!
闇の中から、1号を嘲笑うかのように容赦なく冷気が上昇してくる。
汗を含んだTシャツが氷のように冷たい。。意識が朦朧としてくる。このまま眠りたい。

いけない!眠ることは死を意味する。こんな季節に凍死してはいけない。。
20秒が2時間に感じた。頭の中で思い出が走馬灯のように駆け巡る。
思い切って右足を踏み込んだ。。。いける!と思った瞬間、右足が空を切った。
直感的に左手でロープを握り締める。同時に右の内臓が悲鳴を上げた。


しかし、今回の1号は違った。。

内臓は昨年同様、ねじれたが、つってない。。。

右の上腕二頭筋が内臓のねじれを、戻すかのように隆起していた。

勝った。勝ったぞ!


歓喜に満ちた1号が下に着地して、ほどなく、その悲鳴は風穴全体に反響した。
「うぐぁぁぁぁ!!」

 

K氏だった。。。

 

K氏は前回の私と同じ格好で動けずにもがいていた。
また、今回も犠牲者を出してしまった。

 

侮る空かれ風穴。

帰り道は、遠くで雷が聞こえてたので、ちょっとハイペースで下山しました。
上りより下りが足に負担がかかります。
しかも、上りで筋肉を使っているので、膝がガクガクになったりします。

調子に乗って風穴の描写をたくさん書いたので、下山は割愛します(^^;ゞ

16時。男池駐車場に到着。ほどなく激しい雨になりました。
Aチームを心配しながら、待つこと60分。
みんな無事に下山です。一安心で温泉に入り、解散しました。


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